伊東市松原のリイズ事業人材創造研究所(杉山洋介代表理事)が制作した伊豆のクロモジのプロモーションポスターが、国際的な広告賞「ミューズ・クリエーティブ・アワード」で最高位の「プラチナ賞」を受賞した。杉山さんは「伊豆のクロモジを世界に売り出したいというクライアントの思いに応えることができた。今後の発信に弾みが付いた」と喜んでいる。
ポスターの題材となったのは、クロモジ香料の製造・販売などに取り組む合同会社マザーアース(同市八幡野、平山早苗代表社員)のクロモジ・フローラルウオーター。県の地域資源活用・価値創出事業のサポートセンター専門家に名を連ねる杉山さんが、平山さんの相談を受け、支援活動の一環として、ポスター制作と広告賞への応募を決めた。
ポスターのキャッチフレーズは「この黒のひと雫に世界が森呼吸」。目に見えない香りとそれに込めた思いを視覚に訴えようと、黒一色を背景に花を付けたクロモジの小枝やオイルの雫(しずく)、フローラルウオーターを配した。
ミューズデザインアワードは、広告・デザインのさまざまな分野のクリエーティブ作品を表彰する。リイズの作品はマーケティング&プロモーション―ポスター部門で、世界中から集まった数千点の作品の中から最高位に選ばれた。関係者によると、日本発の繊細な香りと思想をビジュアルで表現した点が高く評価されたという。
平山さんは「伊豆のクロモジで地域を豊かにし、森を再生したいという願いで、事業を進めている。その思いを理解して応援してくれた結果が認められたことはすごくうれしい。励みになった」と笑みを浮かべた。