伊豆伊東高美術部の5人は、「第33回全国高校漫画選手権大会(通称・まんが甲子園)」(高知県など主催)の予選を突破し、本戦出場を決めた。国内外の高校生が一枚の漫画の表現力や発想力を競う大会で、伊東高城ケ崎分校時代を含め3年ぶり7回目の出場。3校統合後初の王座を狙う。
出場するのは部長の池田澪さん(3年、河津中出)、中村歩莉さん(2年、同)、村田ひなたさん(同、同)、井原千鶴さん(同、北中出)、石島里彩さん(同、同)。
予選には国内185校、海外15校が参加した。「脱出」「サブスク」のどちらかをテーマにした漫画をグループで制作し、本選に出場する国内30校、海外3校の計33校が選ばれた。
5人は「脱出」で1こま漫画を描いた。カップラーメンに湯を注いだばかりの宇宙飛行士が宇宙船から脱出せざるを得ない様子をコミカルに表現した。画像編集ソフトで宇宙飛行士、背景、やかんなどを分担して描き、合成した。
同部はこれまで3回最優秀賞を受賞している。池田さんは「自分たちができることをして、一番を勝ち取りたい」と意気込む。
大会は8月3、4日に同県土佐市で開かれる。予告された五つのテーマから各日1テーマ発表され、B2判の用紙に5時間半以内に描き上げる。大手出版社のスカウト制度もあるため、デビューへの登竜門になっている。