三島市立南中2年の芹沢一嶺さん(14)は、日本将棋連盟のプロ棋士養成機関「奨励会」への編入を果たした。小学2年で将棋を始めてから約6年。東京の道場での武者修行や研修会での厳しい昇級争いなどを経て、中学2年で難関を突破した。26歳までに四段へ昇段するというタイムリミットがある中、プロ棋士を目指して研さんを積んでいる。
コロナ禍に放課後児童クラブの先輩に誘われたのをきっかけに、将棋を始めた。小4の頃、格上の相手に勝利した成功体験などから本格的に上達を目指すようなり、プロ棋士への憧れも持ち始めた。三島の広小路将棋クラブや日本将棋連盟下田支部など、地元の支えを受けて上達した。
その後は県内の強豪や東京にある全国屈指の道場で大人とも対局を重ね、勝負強さを磨いた。県内外の大会で優勝を続ける中で、プロへの道を意識。小6で東伊豆町出身の八代弥(わたる)八段の最初の門下生となった。中学では本紙主催の伊豆名人戦を史上最年少で制した他、首都圏の強豪が集まるデイリースポーツ青少年将棋大会の中学生クラスでも優勝を飾った。
奨励会試験では2度の不合格を経験したが、奨励会の下にある研修会で白星を積み重ね、規定の「A2クラス」への昇級を得て、今年5月に編入資格を獲得し、編入した。現在は奨励会6級。母直子さんは「悔いのないようにやってほしい」と温かく見守る。一嶺さんは「目の前の一つ一つの勝負をしっかり勝ち、師匠の八代プロのように地元を愛し、地元から応援される人になりたい」と力強く語った。
