下田市に今夏、海の体験学習プログラムを提供する「カリブの学港」がオープンする。「港長」を務めるのは「幼魚水族館」(清水町)の館長で、タレント、魚類研究者でもある鈴木香里武さん(34)。筑波大下田臨海実験センター、下田海中水族館など地域の研究機関、団体、事業所も協力し、オンライン授業と体験学習を組み合わせた教育プログラムで、海と海の生き物から「生きる力」を学ぶ場を用意する。
仕掛け人は他に、同市出身で国内外の水族館に生き物を納める「ブルーコーナー」(沼津市)社長の石垣幸二さん(58)、子どもの興味関心を喚起する「探究学舎」(東京)の講師で元小学校教諭の森田太郎さん(48)。3人は幼少時代から親しんできたという下田の海が縁で結束し、一般社団法人カリブの学港を設立して協力団体の掘り起こしと交渉、開港準備を進めてきた。
学港は「海といきものから『生きるヒミツ』を読み解く」がコンセプト。興味に始まり、探究、行動、共有へとつながる学びを一つのサイクルととらえ、専門家が講師を務める複数回のオンライン配信の授業と、受講者を下田に集めて行う体験学習で構成された約3カ月間のプログラムを繰り広げる。学習テーマは「クラゲの秘密と恐怖の正体」「マッコウクジラVSダイオウイカ」「動けないのに生き残る!貝とヒトデの戦い」「命がけの大冒険!ウミガメの帰る旅」「海と川をつなぐ奇跡!サケとウナギの物語」などを候補として検討しているという。
受講生は年齢、性別不問で、会費を徴収して運営する。
広報を担当する石垣さんは「生き物の生態や海との触れ合い方、海洋環境を学び、生きる力を養う場にしたい。体験学習では下田の宿泊施設を利用してもらうことになり、地域活性化、環境保全にもつながるものと期待している。将来は学港の拠点施設の開設も検討している」と話した。
第1回プログラムは5月ごろのスタートを予定しているという。
