東伊豆町稲取の旧西山邸「湊庵路考茶(そうあんろこうちゃ)」など5会場で6日、町を巡りながらアートに触れる展覧会「イナトリ・アート・フェス」が開幕した。テーマ「イナトリに光を灯(とも)す★」の下、5組のアーティストが町の風景などにインスピレーションを受けて制作した作品を展示、紹介する。入場無料、23日まで。
同フェスは3回目で、今回はイナトリアートセンター運営委員会が主催した。
路考茶の庭には特殊照明作家市川平さんの新作で、稲取港の灯台の光をイメージした水銀灯を設けた。室内の窓辺に美術家の池田ひとみさんと明石雄さんがゴッホの絵画「ローヌ川の星月夜」を毛糸編みで再現し、さらに町役場や漁船といった稲取のモチーフを重ねた作品をつるしていて、毛糸編み越しに水銀灯の明かりを楽しめる。市川さんは「暗くなるとふすまにゴッホの絵が浮かび上がるのも面白い」と説明する。
美術家白須純さんのタイル壁画、建築家で東京芸術大准教授の安部良さんが学生とともに庭で製作中の道も公開する。
市川さんの作品は伊豆急伊豆稲取駅構内「まちのレセプションようよう」と「ダイロクキッチン」「お惣菜なぎ」でも紹介する。また「まちライブラリー日和文庫」では作家古屋郁さんの銅版画展を開く。運営委員長の荒武優希さんは「アーティストそれぞれの視点で町に光を当てた作品を楽しみ、普段とは違う角度から町を見るきっかけにしてほしい」と話した。
会場によって時間と休館日が異なる。7日午後6時からは、路考茶でトークイベントを催す。問い合わせは運営委〈携帯050(8885)5698〉へ。
