熱海市名誉市民の脚本家・橋田寿賀子さんの生誕100年記念特別展(市主催)が10日、昭和町の起雲閣で開幕した。オープニング式典にはテレビドラマ「おしん」で幼少期の主人公を演じた俳優・小林綾子さん(53)ら、ゆかりの人々が集まり、遺品や直筆原稿を眺め橋田さんの業績と人となりをしのんだ。2月23日まで。
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式典では小林さんら関係者がテープカットをした。小林さんは橋田さんの思い出を語り、「大人になってもお誕生日会などでお目にかかった。いつも『お母さまはお元気?』と聞いてくださった」と話した。渚町にある顕彰碑にも触れ「美しい朝日を浴びる中、とても良い場所」と述べた。
会場には橋田さんの筆跡を感じられる「渡る世間は鬼ばかり」「春日局」などの直筆原稿のほか、愛用の手鏡やフィルムカメラ、ペンケース、旅行かばんなどを集めた。
斉藤栄市長は「橋田先生の手仕事のぬくもりや、創作に向き合う真摯(しんし)な姿勢を感じていただけるようにした」と展示の工夫を話した。ほかに赤尾光一・市議会議長や橋田文化財団関係者が出席した。
橋田さんは1974年に熱海へ執筆拠点を構え、以降は節分の豆まきなどで市民と親しく接してきた。2020年に文化勲章、翌21年に死去した。
