伊豆の国市韮山の国重要文化財「江川邸」を舞台にした、欧米からのインバウンド(訪日客)向けの旅行商品が企画されている。来年度からの開催を目指して3日、モニターツアーが開かれた。江戸時代の結婚式をテーマに祝いの文化を再現、体験するツアーで、学術と実学の融合を目指して活動する「富士・箱根・伊豆国際学会」(五條堀孝会長)が考案した。同会は「地域の活性化につなげたい」と意気込む。
モニターツアーには4人の海外出身者が参加した。結婚式の衣装に着替え、花婿、花嫁、見守る友人役となり、江川家に伝わる手法で醸造した江川酒での三三九度や文献を基に再現した江川家が実際に披露宴でもてなした料理を味わった。
江川英龍公や家来役の役者が邸内を案内し、内庭では雅楽の演奏や居合の演武も披露された。メキシコ出身で初めて花嫁衣装を着たという鈴木ノラさん(39)は「主人公になった気分で楽しかった。異文化を体験できるので、絶対に海外の人から好評を得ると思う」と感想を述べた。
同ツアーは観光庁の補助事業に採択された。同学会広報グループリーダーの中江章喜さんは「参加者の意見を参考に改善し、春と秋で2回ずつ開催したい。定着できれば、銀婚式や成人式などの祝いの時に利用できるよう、国内向けの商品にも育てたい」と語った。
