• お知らせ
    著作権について
  • お知らせ
    来春採用・中途採用の社員を募集

沼津港に複合型観光施設オープン 徳造丸(東伊豆町稲取)が初出店 キンメダイなど伝統料理発信

 東伊豆町稲取発祥で水産加工品の製造・販売、飲食業などを手がける「徳造丸」はこのほど、沼津市の沼津港に「金目鯛(キンメダイ)の聖地」をテーマにした複合型観光施設をオープンした。食事処(どころ)、工場見学ができる直販店、海鮮スタンドに加え、フォトスポットを兼ねた広場を開設。多くの行楽客でにぎわう沼津港でキンメダイと稲取の伝統料理を発信する。

 創業から100年の節目を来年に控え、稲取で培った魚食文化や職人技を見て、食べて、学んでもらおうと沼津港に初出店した。道路を挟んで向かい合うビル1階にそれぞれ食事処「金目鯛とくぞう」と直売店「徳造丸海鮮家直売所」を開き、食事処の隣接地約110平方メートルに「金目鯛広場」を整備した。
 食事処では大切りのキンメダイをのせた「てんこ盛り魚屋のまかない丼」や煮付けなどのキンメダイ料理、網元料理を提供する。直売店は「秘伝の煮汁」をはじめ、魚総菜や地場土産を扱う。店舗の壁の一部がガラス張りになっていて、隣の水産加工場で職人が魚をさばき、加工する様子を見学できる。2店舗に海鮮スタンド「魚々串」を併設し「あわび串」や「金目鯛ジャンボフライ串」などを販売。食べ歩き体験を演出する。
 「金目鯛広場」はキンメダイのオブジェやベンチを配置して、記念撮影や休憩ができるようにした。赤色のオブジェは散策する行楽客の目を引き、座ったりポーズを撮ったりして記念撮影を楽しむ姿が見られる。
 旅と食、教育、地域ブランドを融合したプロジェクトとして観光誘客、地場産業活性化、文化継承を推進する考えで、鈴木基史社長は「キンメダイは伊豆の象徴であり、郷土の誇り。食べるだけでなく、『知る旅』を届けたい。100年続く網元の味を次の世代へとつなげたい」と話した。

      商工業

      最新記事

      伊豆新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      ニュースカレンダー

      アクセスランキング

      伊豆時間 vol.20

      夏色 伊豆旅

      お知らせ