三島市の男性コレクターが集めたプロ野球の往年の名選手、王貞治氏と長嶋茂雄氏のユニホームなどが29日~5月5日、同市本町の三島屋スポーツで展示されている。今回展示しているのは“ON”のユニホーム、バットなど十数点で、ユニホームはいずれも現役時代に使用していたものという。男性は「ぜひ多くの人に見てもらいたい」と語った。
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男性は70年以上の筋金入りの野球ファン。幼い頃、東京に住む叔父、叔母に連れて行ったもらったプロ野球観戦で野球ファンになり、各チームのキャンプ地などを訪れて、選手のサインを集めるようになった。大人になり、息子とともに親子2代で協力しながらネットオークションなども活用して集め続け、現在ではサインボールは500個を超え、バットは約100本、全てを合わせると約千点を所蔵している。
男性は旧大仁町のゴルフ場に王氏が来ることを知り、サインをもらうために道ばたで声をかけたこともあったという。男性は「知人から頼まれた分もある中、ニコニコしながら応じてくれた」と思い出を語った。また伊東市で行われた読売巨人軍の「地獄の伊東キャンプ」に長嶋氏からサインをもらいたくて足を運んだが、あまりの気迫に声をかけることができなかったという。
同展示は男性と観光協会、三島屋スポーツが三島大通り商店街、5日に開かれる「春の大通り商店街まつり」のにぎわい創出を目指し企画した。
30日は店休日。時間は午前10時~午後6時。各日午前中(5日は午前11時~午後4時)は男性が店に来て、エピソードなどを語ってくれるという。