熱海市田原本町、ＪＲ熱海駅前の平和通り商店街をドローンなどで撮影した動画が交流サイト（ＳＮＳ）で公開され、注目を集めている。「普段見ることができない熱海を発信したい」と同市にＵターンしたデジタルクリエーターの山崎拓人さん（２５）が企画した。上から見た早朝の商店街の様子や、開店に向けてシャッターを開け、商品の陳列や仕込みに精を出す人々などの光景を捉えている。　
　
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　動画は昨年７、８月、商店街の協力を得て撮影したという。ドローンの運用や開発などを手がける「エアリアルデザイン」代表のドローンパイロット岡村弦樹さんも協力した。動画は２分１３秒で、全長およそ２５０メートルの商店街を熱海駅まで抜けていくシーンは特に圧巻だ。
　商店街関係者にこのほどお披露目もした。丸高名産店の高橋一孝さんは「プロモーションだけでなく、この時代の記録としてもいい。自分たちでは撮れない画角で貴重で面白い」と喜んだ。
　山崎さんは第一小、熱海中、加藤学園高、横浜市の情報・ＩＴ系の専門学校を卒業後、東京都内のドローン関連の企業に就職。ドローンパイロットとしてドローンを活用した空撮、インフラ点検、国家資格講習の講師などをしながら、動画制作や写真撮影もしてきた。４月にＵターンし、フリーとして活動している。山崎さんは「空撮に限らず、今後は災害、点検分野などでドローンの活用を増やし、熱海の力になりたい」と力を込めた。動画は商店街のインスタグラムで公開している。
　ドローンは各種行政に申請した上で、人通りの少ない早朝に飛ばした。