熱海市銀座町の釜鶴ひもの店本店(村井隆行店長)に、深海ザメの歯のストラップがでるカプセルトイがある。横浜市で活動する“深海魚ハンター”の西野勇馬さん(26)が手がけ、全国で唯一設置している。深海魚に興味を持ってほしい―という西野さんの熱意を受けた深海魚好き仲間の村井店長が協力し、常設にこぎ着けた。4月は最大74回も回されるなどの人気ぶりを見せている。
ストラップは西野さんが相模湾沖で釣った深海ザメの歯をレジン(樹脂)で包んで仕上げる。歯は水深200~1300メートルに生息するタロウザメ、エドアブラザメ、フトツノザメ、ユメザメ、モミジザメ、サガミザメの6種で、シークレットもある。1回500円。
西野さんは2歳から釣りに親しみ、これまでに413種(深海魚、淡水魚を含む)の魚を釣り上げている。まだ見ぬ魚を釣りたい―と深海魚の世界に足を踏み入れた。メディア出演やSNSで魅力発信に取り組んでいる。
西野さんは「深海魚は浅瀬の魚と比べて姿、形が違い、ロマンがある」と魅力を語る。
今年1月から本店の店頭に置き、子ども連れや女性客が回しているという。
西野さんは「深海魚の認知が広がる一歩になってほしい」と期待し、「深海魚の印象をプラスに変えていきたい」と意気込んでいる。