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祇園の「いなり寿司」が復活 伝統の味を継承 遊季亭運営のFJリゾートマネジメントが10月以降に開業―伊東

 伊東市民に愛された弁当製造・小売り、祇園の「いなり寿(ず)し」が復活する。同市の宿泊施設「伊東遊季亭」などを運営するFJリゾートマネジメント(本社・伊東市、肥田幸春社長)が伝統の味を受け継ぎ、10月以降の開業を目指す。オープンを見据え、広野の旧祇園本店では準備が進んでいる。

 伊東市出身の肥田社長が祇園の事業停止を知り、何とか思い出の味を後世に残したい―と事業承継を決めた。6月に不動産取得などの正式な手続きを踏み、現在は9月中に保健所の許認可を取得するため、厨房(ちゅうぼう)の整備に取りかかっている。
 店名の「祇園」を引き継ぎ、製法や味付けも一切変えず、「いなり寿し」と「いなりのり巻き詰め合わせ」を販売する。
 元従業員3人を雇用した。甘く味付けした油揚げなど、老舗の味の再現に向け、元調理担当者の協力の下、レシピにならって、9月中に試作を重ねる予定。元社長にも試食してもらい、本来の味と認められた時点で開業日を決定するという。
 当面は旧本店のみで販売する。従業員を募集しながら、軌道に乗り次第、業務やメニューも拡大していきたい考え。同社は「伊東で生まれ、多くの人に支えられてきた歴史を未来へつなぎ、新たな価値を創造したい」とコメントしている。
 旧祇園は1946年創業。59年に旧国鉄伊東駅で駅弁の販売を開始した。2025年9月30日に事業を停止した。

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