伊豆半島の自然素材の香りを詰め込んだノンアルコール飲料が熱海市網代で誕生した。林業の合同会社「アラハラスヤッホ」(伊豆市)が網代地区に構えた蒸留所で製造した飲料で、そのままでも希釈しても楽しめる。日常の中で伊豆の山や森に触れる入り口の創造を目指して開発しこのほど、お披露目会を開いた。
熱海産のヤブニッキ、伊豆市のクロモジ、スギ、伊豆の国市のヨモギを使った。素材をそれぞれ蒸留し、バランスよく調合した。ロックはもちろん、炭酸や好みの飲料で割って味わう。200ミリリットル入りボトルが1760円(税込み)。伊豆各地の飲食店などで取り扱われ、蒸留所でも週1回販売する。
同社代表社員・吉田泰志さんは「初めての味わい。ウッドのような華やかな香りが感じられ、アルコールのように楽しめる」と出来栄えを語る。
同社は伊豆半島の山林管理や森林整備をしている。山を生かした事業を探す中で、「伊豆の地域性を香りで伝えたい」と伊豆産の素材を蒸留して味わう飲料を考案した。同地区の海沿いに建つ物件を改修して蒸留設備を整え、試作も進めてきた。
お披露目会では来場者らと乾杯し、軽食と一緒に飲料を楽しんだ。海水と川の水を混ぜて海と山のつながりを表現する「水合わせの儀」も実施した。
吉田さんは「伊豆を味覚でダイレクトに感じられる。日常的に山の素材を楽しむきっかけになってほしい」と話した。
