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下田・稲生沢川河口放置船 一隻撤去長年の懸案解消期待

 下田市の稲生沢川河口に長年放置されていた大型漁船の一部がこのほど、撤去された。景観や防災面で問題視され、港湾管理者である県の再三の指導を受けた所有者がようやく重い腰を上げた格好。河口付近には今も大小10隻以上の放置船があり、一部は浸水して沈みかけるなど無残な姿をさらしており、今回の撤去をきっかけにした取り組みの加速化が期待される。

 撤去されたのは河口に5隻並んで放置されていた大型のキンメ船のうちの1隻。所有者が県の指導に従い、動力船で解体工場へとえい航したという。
 河口付近に今も残された大小9隻の放置船については、県の指導を受けて所有者が撤去の意向を示しているものもあれば、「自己破産して撤去できない」「撤去したくても金がない」などと言って撤去に応じない所有者も。県下田土木事務所は粘り強く働きかけていく方針で、応じなければ指導から命令に切り替え、撤去を迫る方針。所有者が自己破産したとする放置船については「行政代執行も念頭に対策を検討していく」と説明した。
 担当者は「稲生沢河口の放置船対策は長年の懸案で、今回1隻が撤去されたことは大きな意義がある。市民も心配している問題であり、引き続き所有者に働きかけ、安心・安全な港湾の環境整備につなげたい」と話した。
 同事務所によると、みなと橋から河口にかけた約450メートル間の河口両側岸壁を利用している漁船、プレジャーボートは約180隻で、うち放置船と疑われる船は31隻。長期にわたる放置でさび、腐食が進んだ船体は見るも無残な状態を人目にさらし、景観に加え、船舶の航行・係留、防災面で障害になるとして問題視されている。

      8月16日の記事

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