伊豆市は10日夕、慶応義塾大のSFC(湘南藤沢キャンパス)日印研究・ラボ(神奈川県藤沢市)と教育に関する包括連携協定を結んだ。同ラボが同協定を締結し、年間を通じた事業を展開する自治体は全国で初めて。同市は今後、IT先進国と言われるインドとのつながりが深い同ラボの最先端IT教育・技術の支援を受けながら、現実と仮想空間を融合するクロスリアリティー(XR)技術を生かした防災教育などに力を入れる。
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市役所で開かれた協定締結式には、同大日印研究・ラボ代表のショウ・ラジブ教授(57)、菊地豊市長が出席し、それぞれ協定書に署名した。ショウ教授は近年、世界で気候変動による大災害が頻発していることを踏まえ「異常気象がすでに異常ではないので、これまでと違う災害対応が必要。次世代の技術を生かした教育で、次代のリーダーを育てることが重要、今回は意義ある取り組み」と述べた。菊地市長は「私学の雄であり、インターナショナルな慶応大と協定が結べ大変心強く思う。子どもたちが唯一性のある防災の最新スキルを体験しながら、生きる力や国際性を身に付けてほしい」と期待した。
協定では、最新のデジタル教育環境が整っている伊豆中でのXR防災教育推進と事業成果発表、インドの学校との情報通信技術(ICT)交流、慶応大への生徒交流訪問などを盛り込んだ。
市は今春、同様の協定を結んだ東大と差別化を図る観点から人工知能(AI)、多様なデータを分析・解析し新しい価値を創出する研究分野「データサイエンス」、あらゆるものがネットにつながる「IOT」などデジタル色が強い研究交流を軸に同ラボとの連携教育を進める。
