熱海市中央町の熱海芸妓(げいぎ)見番歌舞練場で9日、「第8回熱海納涼芸妓まつり」(熱海芸妓置屋連合組合主催)が始まった。涼しげな浴衣姿の芸妓23人が来場者を出迎え、お座敷遊び体験や踊りでもてなした。10日も午後4時から開催する。
開始とともに用意した約70席が埋まり、来場者は広間に設けた模擬店で購入した生ビールや焼酎、沖縄料理に舌鼓を打った。
お座敷遊び体験では、扇子で的を落として得点を競う「投扇興」に挑戦した。芸妓の手ほどきを受けながら、来場者が伝統的な遊びを楽しんだ。
神奈川県小田原市から来た梅津優太さん(25)は「敷居が高いと思っていたお座敷遊びを経験できて良かった。熱海らしい貴重な体験になった」と喜んだ。
芸妓たちが踊りを披露すると、場内は大きな拍手に包まれた。10日も踊りは午後5時半と8時に披露する。大道芸人がパフォーマンスも行う。
小笠原亜紀子組合長は「地元の人たちと触れ合える貴重な機会。ご縁を大切にしたい。多くの人に楽しんでほしい」と話した。
来場者は飲食用の3千円(300円10枚つづり)のチケットを購入し、入場する。当日販売もある。問い合わせは同組合〈電0557(81)3575〉へ。