下田市白浜に26日、スッポン料理専門の「京風すっぽん料理 えんじ」がオープンする。スッポン料理を扱う店はあっても、専門店は伊豆地区初。地元下田の養殖場から仕入れたスッポンを使った会席や単品料理をリーズナブルな価格で提供する。
店主の柿本光男さん(57)は大分県日田市出身。すっぽん料理で名高い京都の老舗かっぽうで料理人のキャリアを積み、東京都内の支店の料理長、店長を経て昨年11月に独立。得意客の勧めで下田に移住し、開店準備を進めてきた。
使用するスッポンは、同市敷根にある養殖場から調達。老舗かっぽう仕込みの調理法でスッポンのうまみを最大限に引き出した丸鍋と、スッポンから作るだしをベースにした料理の品々が付く会席の他、天ぷら、雑炊、煮こごり、パスタ、ラーメンといった単品料理も用意し、東京など都会の専門店の半値程度で提供する。
柿本さんは「下田のスッポンは身が柔らかく、脂ののりが良い。食べ慣れない高級食材で敷居が高いと思われる料理だが、栄養価が高くて美容にも良いスッポンを多くの人に味わってほしい。下田産の魚介類や野菜も積極的に使い、地元に愛される店にしたい」と意気込みを語った。
店は個室で食事を楽しむスタイルで4室25席。営業は昼が午前11時~午後3時、夜が午後5~8時で、水・木曜日定休。料金は昼御膳が2800円、夕食時のスッポン会席が5500円。単品は600円からとなる。場所は見晴らし広場から下田市街方面に約300メートル向かった海岸側。
問い合わせはえんじ〈電070(8828)2220〉へ。