伊東市湯川のJR伊東駅前の老舗店「まんじゅうみその」が17日、約1年ぶりに復活オープンする。前経営者の死去で惜しまれながら閉店したが、水産物加工業の伊豆中(宇佐美)が屋号を引き継ぎ新メニューも加え再開する。15日は先行営業で行列をつくり、鈴木亮社長は「名物菓子の再興が僕らの願い。駅前を元気にしたい」と意気込みを語った。
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みそのは昭和中期から半世紀以上、駅前で営業を続けてきた。名物のあげまんなどで愛されたものの昨年末に幕を下ろした。伊豆中は駅前の活性化を目指して年明けに店舗を買い取り、開店の準備を進めていた。
再開に向けまんじゅう作りは難航した。以前の店は職人技に頼りレシピが標準化されておらず、安定した品質を出すため8カ月かけて粉まみれになりつつ味を再現した。松浦徹店長は「あげまんのサクッとした仕上がりにこだわった」と話す。
新たな工夫もあり、あんに戸田塩を練り込み味を引き締めた。ソフトクリームや抹茶ラテも用意し、食べ歩き需要にも応える。
大室山をデザインしたロゴも作り、看板や紙袋にあしらった。休憩スペースには昭和の店舗や駅前の写真を飾った。営業時間は午前9時~午後5時。