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両宮丸勇ましく町練る 阿治古神社例大祭本祭 漁師町熱気に包まれる―熱海

 漁師町風情を色濃く残す、熱海市網代の阿治古神社例大祭に最大の呼び物、御神船「両宮丸」が帰ってきた。20日の本祭では、4年ぶりに町中や国道135号で引き回した。男衆約60人が力ずくで船を走らせて観衆を圧倒し、網代は熱気に包まれた。
 400年続くとされる伝統行事。両宮丸は全長11メートル、重量約5トンで、午前11時ごろ同神社を出発した。小田原北条攻めに協力した褒美として豊臣秀吉から着用を許されたと伝わる「流れひょうたん」の幕染めの着物を着た男衆が「よーよー」と勇ましい掛け声を響かせて、町中を練った。国道135号では約300メートルを疾走し、観衆を沸かせた。
 本祭神事では杉崎賢宮司が祝詞を奏上し、浦安の舞が奉納された。護持会や祭典実行委員、町内会などの関係者が大漁や町の繁栄を祈った。境内では同神社鹿島踊り保存会が市指定無形民俗文化財「鹿島踊り」を雄々しく奉納した。市教育委員会による永年勤続者表彰式もあり、土屋旬さん(30年勤続)、松山弘夢さん(10年勤続)に賞状が贈られた。
 杉野広太郎祭典実行委員長は「人も生き生きしていて、町の中が明るくなった。素晴らしい運行だった。継続していきたい」と話した。

 ■熱海高生が協力 20人 引き回し、行列
 
 阿治古神社例大祭本祭に、地元熱海高の生徒が協力した。野球、陸上、ボランティア、卓球の四つの部活動から約20人が参加、男子は両宮丸の引き回し、女子は獅子の中に入って行列を歩き、地元の伝統行事を支えた。
 網代地区の祭りを初めて見る生徒も多く、緊張した表情で祭りに挑んだ。男子は流れひょうたんの衣装に袖を通し、頭にはちまきをして綱を引いた。大人に交じり、威勢の良い掛け声も響かせた。
 野球部の小沢憲翔さん(1年)は「地域の伝統ある祭りができなくなるのは悲しい。元気よく手伝いたい」と意気込んで、引き回しの列に加わった。

      7月21日の記事

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