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伊東沖海底火山噴火30年 教訓どう生かすか 伊東でシンポジウム

 伊東市の沖合で海底火山が噴火してから30年の節目となることから、伊豆東部火山群防災協議会と伊豆半島ジオパーク推進協議会は19日夜、同市観光会館でシンポジウムを開いた。約300人が来場、基調講演とパネルディスカッションを通じて次代に語り継いでいく大切さを学び、教訓を今後にどう生かしていくかを考えた。
 基調講演で伊豆半島ジオパーク学術顧問を務め、静岡大防災総合センター教授の小山真人さんは噴火までの過程を時系列で説明し、「対策を磨き上げて将来に備えなければならない」と指摘した。噴火時に伊東市内にいた日本地震学会長で名古屋大大学院教授の山岡耕春さんは新聞記事などを示して当時の様子を説明した。
 パネルディスカッションでいとう漁協組合長の高田充朗さんは、噴火当時の様子を「今までの横揺れから縦揺れに変わり、下から突き上げられた」と表現、魚が次々と流れ着くなど目撃した異変も語った。噴火の数時間前まで手石島付近を潜っていた水中リポーターの須賀潮美さんは「海中は平穏だった。翌日、大きなタイが打ち上げられているのを見て、もし潜っている時に噴火が起きていたらと思うと背筋が寒くなった」と振り返った。
 当時、県職員だった静岡大防災総合センター長の岩田孝仁さんは「情報が何もないのが一番大変だった。地元に何も伝わっていないのは問題だ」と課題を指摘した。情報がない中で、津波など海底で噴火した際の不安について専門家に相談していたという。
 小山さんは「パニックを引き起こす条件の一つが情報不足。正確な情報を速やかに住民に伝えるシステムが大事。今はしっかり取り決めをしている」と述べ、山岡さんは「情報を受け取る側も普段から勉強し、出される情報が分かるよう努力することが必要」と説いた。

      7月20日の記事

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