「わが十二ものの哀れを知りがほに読みたる源氏枕の草紙」。12歳で初めて源氏物語を読んだ与謝野晶子は、33歳になって当時をこう回想する。以来晶子は源氏に魅せられ、その人生を賭け史上初の現代語訳に挑む▼近世期の『湖月抄』程度しかまともな注釈書...
続きを読む
電子版 試読申し込み(1週間 無料)